2005年度理事長 尾形 昌彦

 

スローガン 粋・学・楽(すい・がく・らく)  〜もっとまちを知り、もっともっと好きになろう この地域の将来のために
2005年度理事長 尾形昌彦

 

<はじめに>

 

私が庄内に帰ってきて5年が経過しました。

なぜ、私が庄内・鶴岡・加茂に帰ってきたか、その大きな要素は「自分の育った環境が最高の環境であり、この庄内で子供達を伸び伸びと育てたい」ということでした。

月山、湯殿山、羽黒山に構成される出羽三山や出羽富士と呼ばれる鳥海山という名山に囲まれ、目の前に日本海が広がる。春には桜、夏には若葉、秋には紅葉、冬には雪景色、食べ物も春夏秋冬で美味しいものが必ずある、そんな庄内に私達は暮らしています。

庄内ってどんなところ?と聞かれたら私は「何にもないけど、何でもあるところ」と答えるようにしていました。知名度が高く取り立ててこれというものはないが、自然、食べ物、歴史的に観るべきところを含め、何でもあるところという意味です。近年だだちゃ豆など現在全国ブランドに成長しているものもあり、何にもないところではなくなりつつありますが、まだまだ庄内という地域にはPR方法等によっては他地域の人々が魅力に思うものがたくさんあるのではないかと考えています。

この愛する庄内で自分なりに2005年度1年のJC活動を組み立ててみました。

 

 私が2005年度に組織を運営していく上で掲げたいのは大きく2つ「JCを楽しもう」「JCプレゼンスの向上」です。

 

 2004年度に行われた「日本海夕陽ラインシンポジウム」「赤川花火大会」ほか様々な事業がありますが、その準備のために仕事の時間、自分の時間を削り、他団体との調整を図り、時にはメンバー同士での意見交換をしながら深夜まで準備をしつつも、翌日は定時に仕事に就くという厳しい局面もあります。なぜそんな大変なことを好き好んで行うのかといえば「この地域の将来のために必要なものだから」「市民も、他地域から来る方々にも楽しみにしてくれるから」であります。われわれJayceeの活動が「この地域の人々が将来にわたって笑顔で暮らしていける」ということにつながっているのだという「奉仕」の気持ちがあれば、大変なことも「修練」につながり、事業を成し遂げた際には大きな達成感が得られ、メンバー同士の「友情」は確実に深まります。

 またJC活動を通じて仕事をしているだけでは知り合えない人と知り合う機会が持てます。国や市をはじめとする行政の方達、様々な活動を行う他団体の方達、OBの方達。いろいろな活動を行う中で、いろいろな人達と知り合い、いろいろな意見を伺うことにより自分自身の見方や考え方に幅が出てくることもあるかと思います。事業を行う中で調整が大変な局面が出てくると思いますが、それぞれの立場での意見を交換し、ゴールを求めていく中で調整能力も養われていくのではないでしょうか。

 

いずれにしても、JC活動をいやいや行うのか、楽しんで行うのかで事業の内容も変わってきますし、自分自身が成長できるかどうかも大きな影響を受けると思います。どうせ同じことをやるなら楽しい方がいいに決まっているし、楽しみながら作り上げたものは必ずその楽しさは伝わるのではないでしょうか。JC活動に参加するのであれば、単純な楽しさだけではなく自分自身の意見が事業に反映する楽しさを含めて学ぶことができればと考えています。

 

 また「JCプレゼンスの向上」を唱えたのは「JCの認知度はもっともっと高まってもいいのではないか」という考え方が根底にあるためです。巷でJCってどんな組織なのと聞かれ、「青年団」「商工会議所青年部」と混同されることがあります。JC=青年会議所であることも含め「JC」のプレゼンスが上がれば、是非JCに加入し、自分を磨きながら、地域の将来のために活動したいという青年が集うことになるでしょうし、現在活動を行っている現役メンバーの自信と励みにつながるのではないかと考えているからです。

 

2005年度の2つのテーマである「JCを楽しもう」「JCプレゼンスの向上」をベースに各室、委員会で行っていく事業を次に挙げていきます。

 

<厚みがありかつ効率的なLOM運営を行うために〜財政局・事務局・総務室>

 

財政についてはますます厳しくなる公益法人の監査に対応すべく本年も財政局専任の局長をおき、公明正大な経理処理を行っていきます。

事務局については今後ますます経験年数が浅い会員が増えていくことから事務局が中心となりマニュアルの整備を行い、翌年度以降の運営がスムーズに行くように心がけます。また、各種団体の窓口機能を担い、LOMに入ってくる情報の交通整理を行っていきます。

総務室については総務委員会とJC PR委員会を設けます。

総務委員会は毎月の例会の進行を行うとともに、環境関係の窓口として内川清掃と「100万人のキャンドルナイト」事業を行います。

JC PR委員会は引き続き「読んでもらえる広報」を目指し、毎月の広報を自らの取材を中心に担当するとともに、鶴岡青年会議所のプレゼンス向上に向け新聞等のマスコミに可能な限り情報を提供していきます。また他JCのホームページ等を参考にし、インターネット上での効果的な情報発信も行っていきます。加えて、2005年度の40周年に向け30周年以降の記録等を整理し、周年行事に備えることとします。

 

<住みやすい、活気のあるまちづくりのために〜まちづくり室>

 

2005年10月に新「鶴岡市」が誕生します。合併にむけて当青年会議所からも合併協議会に委員を輩出し、合併に関する意見反映、情報収集を行ってまいりました。

 

今一度何のための合併なのか考えてみると、「われわれ市民が暮らしやすい地域となるため」の一言につきるのですが、合併に対する不安が合併後に解消されるのか、それともそのまま課題として残るのか、それとも合併するしないに関係ない合併前からの引き続きの課題なのか、そんな点も含め合併に関わる例会を通じ、JCなりの検証を行い、その合併が住みやすいまちづくりにつながっていくのかを検証してまいります。私自身行政は地域づくりを行政の立場からリーディングする立場であるとともに、市民に対するサービス機関であると考えます。JCという立場から、問題があれば解決に向けて提言等を通じ、策を講ずる必要があると考えます。地域政策委員会がその任を担います。

 

 地域振興委員会は5月の天神祭を担当するとともに、今後の庄内地区の地域振興策の一つである観光という部門について可能性を探っていきたいと思います。日本海夕陽ラインシンポジウムでも「観光」をテーマにパネルディスカッションを行いましたが、その中で識者の方達より示唆に富んだアドバイスをたくさんいただきました。JC活動を連続したものにするために夕陽ラインシンポジウムでのヒントを今後の産業振興に生かせるような事業をおこなえればと考えています。例えば山形県が進めている世界遺産登録プロジェクトの中で出羽三山が候補となっていますが、行政主導ではなく地元の意見も取り入れる必要があります。今後膨らむ日本海対岸地域の観光需要をこの地域に向かせるために地元としてどういう視点が必要かなど検証してまいります。また、「もっとまちを知る」ために祭りの起源などを含めJCが集めた南庄内のクチコミ観光ガイドを作成致します。

 

 

<地域、組織を支える「ひと」を育成するために〜ひとづくり室>

 

 2005年度は人材育成をLOM内に向けたもの、LOM外に向けたものという2つの方向性をそれぞれ人間力向上委員会と青少年委員会の2つが担います。

 

 人間力向上委員会ではLOM内の研修として日本JCのプログラムも活用し、LOMメンバーの人間力を高める事業を行います。その研修には経営品質を高める内容の研修やビジネスを進める上で必要な法知識を学ぶ研修を行います。時代を反映してJCを商売と切り離して考える時代から商売を健全に保ちながらJC活動を行う時代になっていると思います。JC活動のベースをしっかり維持するために本業の経営品質を考える場を設けたいと考えています。

 

 青少年委員会では継続事業であるわんぱく相撲を行いますが、2005年度も2004年度に引き続き、子供達そして我々の夢でもある両国国技館に子供達とともに行きたいと考えています。そして地域そして全国的な問題にもなっている離職率の高さやNEET(学校に行かないし就職もしない。仕事に就くための訓練も受けていない若者)の存在について考える時、今後の就職に対する夢が持てないことがベースになっているのではないかと思います。様々な産業、様々な職業で活躍している人たちをお招きして高校生がいずれ就職する際に、仕事に就く夢を持てるようなそんな取り組みができないか検討してきたいと考えております。

 

 ひとづくり室の室事業として青少年に経済の動きの一端を学ぶ事業を行いたいと考えています。

 

<LOMの未来を支えるのは?〜LOM未来室>

 

 LOMの未来は誰が担うのでしょうか?当然、現在のメンバー、これから加入してくる新入会員が中心となります。それに加え卒業されたOBの方々、そしてJC活動を陰で支えていただいているメンバーの家族の方々もLOMの未来を支える重要な理解者でなければならないと思います。

 

 LOM強化委員会は今後のJC活動を支えるメンバーを拡大する任を負います。JC活動の魅力を伝え、組織のベクトルを正確に理解し、楽しく活動に取り組める、そんなメンバーに多く入会いただき、将来のLOM運営が数的にも可能となるようにしていきます。

入会いただいた方には一人ひとりにメンバー一人がサポート担当として、例会や各種事業への出席の声がけを行うことによりJCにおける早期の「居場所作り」を行います。

また、2005年度で15回を数える赤川花火大会の運営組織をNPOで行うことが可能かどうか検証し、2006年度以降の花火大会運営組織の選択肢を広げていきたいと考えています。赤川花火という事業に対してLOMとして最大限のサポートを行っていくことに変わりはないのですが、任意団体でなく、法人組織にすることによるメリット、デメリットを抽出し、LOMにとっても、花火大会運営組織にとってもよりよい方向性が見出されるように検討を行っていきます。

 

 LOMネットワーク委員会はLOMのメンバー、OB、メンバーの家族を有機的に結びつける事業、他LOMとの交流事業を行います。今後ますます連携する必要がある庄内の3LOMと交流する窓口になっていただくとともに、OB交流会に数多くのメンバーと出席し、我々の活動に対するご理解をいただくことにより、今後の活動の一助にしたいと考えています。また12月の家族クリスマス会だけでなく、複数回家族交流のイベントを行うことができればと考えています。

 

<日本一の感動を目指して〜日本一花火室>

 

 私自身第11回大会に花火委員長になってから赤川花火大会に関わってきましたが、パワーをかけただけ、喜びが直接返ってくるのを感じることができる事業は花火につきると思います。もちろん規模ではPLの花火に、歴史では大曲の花火にはかなわないわけですが、14回大会も13回大会より掲げた「日本一感動する花火大会」というテーマに見事に沿った大会であったと思います。玉数や年数という定量的なものではなく「感動」という定性的なものではありますが、音楽と花火との融合、新たな発想での企画が毎年多くのファンを生み出し、新潟、仙台方面からのお客様も赤川に向け、大型バスを連ねて観覧にきていただけるようになりました。引き続き、安全を第一に考えつつ、日本一の感動がお送りできるような大会運営を行うべく敢えて委員会名称を「日本一花火委員会」という名称に致しました。委員会メンバーも名刺交換の際におおいにPRしていただければと思います。

 

<おわりに>

 

鶴岡青年会議所は2006年に40周年を迎えます。私が生まれた頃より、先輩達が長年かけて築き上げた輝かしい歴史を持ったこの組織は、人間でいうと「不惑」の年を迎えることとなります。組織を支える人間が変わっても組織運営に惑わないために、39年目の2005年度に今後を見据えて、組織の強化、これから支える人間の育成に努めることが必要です。それぞれの委員会が事業を通じ、メンバー同士の結びつきを深め、組織の目的を再確認し、この組織が引き続き地域に対して何ができるのかを問いかけつつ2006年度に引き継いでいくことが2005年度の位置付けと考えています。

 可能な限り多くのメンバーにJC活動の楽しさを感じていただき、またJCのプレゼンスが上がっていくように1年間活動を行っていきたいと考えています。

 1年間どうぞよろしくお願いします。

 

© Tsuruoka Junior Chamber