理事長所信

2009年度 社団法人鶴岡青年会議所
理事長 佐藤智信

〈スローガン〉

~想い溢れるJayceeの力で、地域に和を創造しよう~

〈基本理念〉

思索生知、
古き良き日本の「こころ」と、
将来を想う「想像力」で、より良い地域を考え、
素晴らしい仲間たちと共に切磋琢磨しながら活動し、
明るい未来の創造の為に、誇りある青年会議所運動を行います。

〈基本方針〉

  1. 地域愛を醸成する事の出来る事業の創造
  2. 人材から人財へ、無くてはならない人財の育成
  3. 地域の食産業を考え、将来に意義の在る事業の展開
  4. 楽しくスマートなLOMの運営
  5. 諸大会への積極的参加
  6. 「OMOIYARI」の精神を持って全ての方へ接する運動の展開
  7. 柔和をもって和合と成す「こころ」の醸成

〈事業計画〉

  1. 将来を考え更なる発展の為の全員参加型の会員拡大活動
  2. ローカルマニフェストの普及を推進する事業の実施
  3. JCを多くの方に知って頂く為の対外的な広報活動
  4. わんぱく相撲鶴岡・田川地区大会及び山形ブロック大会の開催
  5. 地域産物を活かした食育事業の開催
  6. 地域の今後を考える事業の実施
  7. LOM内外における積極的な交流活動
  8. 2009年度山形ブロック会員大会 鶴岡大会の主管
  9. 計画した事業の効果と改善点を考え次代へ繋ぐ事業の実施
  10. 第十九回赤川花火大会の運営

〈はじめに〉

多くの先輩諸兄がJayceeの志を引継ぎ、42年間の社団法人鶴岡青年会議所の歴史を築いて来られました。1967年(社)山形青年会議所のスポンサーにより設立されてから奉仕・修練・友情の三信条のもと、多くの喜びと困難を積み重ねて来られた想いに、強く強く責任を感じます。

そして43年目の次の一歩を踏み出せる事を、大きな喜びとして感じております。 この大きな喜びを(社)鶴岡青年会議所の多くのメンバーと共に、明るい社会の創造の確かな一歩として 2009年度は「和」をもって進んでまいります。

あらためまして近年の状況を考えますと、政治の不安定、景気の悪化、凶悪犯罪の低年齢化、地域交流の減少、食品偽装、等々、普通の生活を送っていればただただ受け止めるしかない大きな社会的問題が乱立しております。しかしながら、我々は青年会議所です。少なからず地域や行政に頼りにされている団体です。たとえ大きな問題でもまず第一歩を踏み出す事が大切であり、その為には「和の精神」が大切だと私は考えます。そして私の考える和の精神には三つの意味があります。

第一の和、古き良き日本人が持っていたモラルや、「OMOIYARI」「もったいない」のような和の心です。青少年の教育や地域の交流の現状、また食品偽装などの問題は拝金主義の負の部分の最たるものではないでしょうか。資本第一主義では人の心は荒んでしまうのです。

第二の和、足し算の答えは「和」です。地方経済は主要都市との格差が年々広がっています。一部少数の企業を除いては今後も更に厳しい状況に追い込まれて行くのではないでしょうか、今こそ異業種・同業種に係わらずコラボレーションし、新たな事業展開を創造しなければなりません。そして個々の想いを足して一つの和とし大きな力として発信しなければなりません。

第三の和、「平和、和やか」といった心のゆとりです。数年前にゆとり教育という方策が取られた事がありましたがそうではなく、大変な時こそ落ち着いて、緊迫した時ほど平常心でといった心のゆとりが必要と考えます。

2009年(社)鶴岡青年会議所は「和」をテーマに取り組み、メンバー一人ひとりが地域やそれぞれに係わる人々にその心を紡いでもらいたいと考えます。

《 政策広報の和 》

近年、日本のみならず世界的にも大きな災害が起きています。我々の住む庄内では幸いにも発生しておりませんが、いつ起きてもおかしくない状況です。有事の際には地域の為に率先して行動したいと考えますので、まずはその心構えの為の事業を行いたいと考えます。

また、本年は鶴岡市長選挙が行われます。そして当選された方とは今後の地域の方向性についていろいろと意見交換を行い、我々の思いを伝えなくてはなりません。

まずはその一歩としてローカルマニフェストの普及を推進する事が大切となります。地域の方々から求められ、我々の必要としている事を実現する為にも、物事を深く考えて行動します。そしてそれらを広く発信することが重要となってきます。

JCの想い、JCの活動、地域の想い、等など一つひとつの考えを積み重ねて大きな声として発信します。

《 地域育成の和 》

明るい豊かな社会を築く為には子供たちの健やかな育成と地域のコミュニケーションが何よりも大切と考えます。

「心技体」を大切にするわんぱく相撲大会は、参加される子供たちの健全な精神の育成に大変有効と考えますし、「衣食住」の食については今やどの競技においても勝利の為の重要な要因と捉えられております。そしてこれらは全て和の心に通じ、日本人の根幹とも言える事だと思います。例年の事業をこれらの観点から更に見つめ直し、明るい豊かな社会の実現に寄与して行きたいと考えます。

《 JC交流の和 》

本年はいよいよ山形ブロック会員大会鶴岡大会が開催されます。

これまで多くの先輩諸兄が紡いで来られた各種大会が本年は鶴岡で更に大きな花を咲かせます。これまで御尽力戴いた先輩達に感謝すると共に我々青年会議所の想いを多くの市民の方々へ発信する良い機会となります。鶴岡青年会議所エリアのみならず庄内に、県内各地に交流を深めつつ新たな一歩を踏み出せるよう悔いを残さず発信します。

そして、JCの和に無くては成らないのが交流の和です。LOM全体のムードメーカーになり、楽しい中にも心の関わりを産み出す為に尽力頂こうと考えております。

《 日本一花火の和 》

 

2008年は大変素晴らしい花火大会を開催する事が出来ました。市民のみならず、ご観覧戴いた方々からのお言葉は改めて我々の心に強く響いて参りました。

成熟期を迎えた赤川花火大会を更に進化すべく、いろいろな観点から検証し、検討し、発展させなければなりません。そして本年も目差します。「感動日本一」LOM全体を一つに和し、大きな力として頑張ります。

《 結びに 》

現在は共に活動するメンバーの平均年齢が年々高くなってきており、このままの活動では5年後10年後を考えるとメンバーの減少は避けられません。青年会議所は世の中から必要とされていない団体なのでしょうか。そうではありません。入会して8年目になる私ですが、他の団体では得ることの出来ない多くの事を学びました。そして悩みを打明けられる多くの仲間を得ることができました。地域の方は青年会議所の高い理想と、自らの勝手な思い込みによりハードルを高くしてしまい、一緒に活動する事に二の足を踏む人が多いと思います。

我々は何の為に学び、何の為に働き、何の為に青年会議所運動をしているのでしょうか。他の人より早く出世する為に学んでいるのでしょうか、他人より良い生活おくる為に働いているのでしょうか、世間に認められたい為に運動しているのでしょうか。そうではありません。より優れた知識や考え方を得る為に勉強し、夢を実現させる為に働き、より良い社会を創造する為に運動を行っているのです。

他人より裕福な生活を送る為、自分の生業のプラスになるから、自己顕示欲を満たす為。いつの頃からか自分を含め多くの人達が、他の人と比較し、他の人より上位に位置する事を目的に生活を送っているように感じます。多くの方の利己的で思い遣りの薄い人間関係が、凶悪犯罪の低年齢化や自殺者の増加など社会の悪循環を生み出しているのではと考えます。

今こそ我々が取り組まなければならない事は、他人との比較ではなく、和の中での自分の探究心の満足、和の中での夢の実現、和の中での明るい未来の創造ではないでしょうか。2009年(社)鶴岡青年会議所はどんな事業も素晴らしい経験になるように思いっきり楽しみます。そして先輩諸兄が築いて来られた青年会議所の想いに思索生知の考えを和合し、更なる発展を目差します。