2010年度 社団法人鶴岡青年会議所

理事長あいさつ

2010年度 社団法人鶴岡青年会議所 理事長 所信

2010年度 社団法人鶴岡青年会議所 第44代理事長 佐藤正廣
第44代理事長 佐藤正廣

はじめに

(社)鶴岡青年会議所は1967年創立以来、「明るい豊かな社会を築き上げる」ことを理想とし、地域社会の一員として、ボランティア団体の先駆者として、奉仕、修練、友情の三信条のもと時代に応じたさまざまな活動を展開してまいりました。

近年、社会システムが変化し、NPO団体に対する法整備が進んだ結果、地域にはまちづくりに携わるボランティア団体、市民団体等が数多く存在するようなり、「JCしかなかった時代」から「JCもある時代」へと時代へと変わりつつあります、また国家経済の動向に由らず、地方経済は「失われた10年」以後も疲弊を続けています。先の見えない、この混沌とした時代、地域、国家に対し我々青年会議所だからこそ成し得る事とは何でしょうか?

先駆者としての誇り

かつて我々青年会議所の先輩諸氏がそうであったように、我々も進取の精神をもって我々だから出来る「まちづくり」・「ひとづくり」を堂々と勇気をもって実践する時期が来ています。我々が受け継いだ理念と創造する精神とでまこと真に郷土を想い、そこに住む市民を想うこと、そして時代の、地域の要求に応え、地域の先頭に立つ覚悟。他地域・他者との相対ではなく、信念に基づく絶対価値を地域にもたらす決意を実践を通して地域に示すことを我々の『誇り』とします。


能動者としての自覚

「まちづくり」・「ひとづくり」をすすめる我々青年会議所の運動は、JC運動(市民意識変革運動)であります。その運動の対象たる市民として、まずは我々青年会議所メンバー自身が、時代に対応し、次代を創造する能動者として変わらねばなりません。かつてない速度で変化を続ける「いま」に24時間・365日、常に準備が出来ている青年会議所であるために、メンバーが有機的な連携を果たし、自律して行動することが必要です。

主体者としての信念

我々は、青年経済人として地域経済の発展を担う存在でもあります。地域経済の復興は我々に課せられた使命であり、青年経済人としての実践が地域に求められています。貫ける信念を持つこと、その信念をもって実践すること、我々の実践が地域の活力となること。まずは、その主体者としての自覚を覚えるところから始まります。青年会議所の在り方、またその一員としての自身の在り方を改めて心に刻み、実践の為の「信念」を仲間と地域と共有できるものにしていきましょう。

伝承者としての覚悟

我々の郷土鶴岡は平安の昔より多くの偉大な先人を輩出してきました。伝統を尊び、思索を怠らず未来を見つめ、時来たらば先駆けて断固実行する信念をもって実践を重ねてきた先人に倣い、我々青年が次代の郷土の中核として相応しい担い手となる為に、同時に伝統文化の継承・地域経済の隆盛・高福祉社会への変化の発信地として輝く未来型城下町『鶴岡』創造の為の実践躬行の時が来ています。地域に生きる我々が地域の未来に責任をもつ覚悟を誰よりも先ず持たなくてはなりません。

地域力の発展と創造

中央集権から地方分権へ、「ガバメント(統治)」から「ガバナンス(協治)」へ、政府主導の階層体制である「統治」から、官民の分権的協働体制である「協治」への転換が進んでいる流れの中で、時代は「地域力の向上」を必要としています。そのためには行政だけで地域課題を掘り起こし問題解決を行うには限界があり、専門的な知識を持つ市民、行政、企業、NPO団体等と協働することが必要であると考えます。

積極的に諸団体と連携・協働するとともに、それぞれの力を引き出し、結び付ける役割―地域社会のコーディネーター(調整役)として、地域で活動するさまざまな主体を、点から線へ、すなわち、各主体間をつなげて支えていき、共通の課題認識に立ち相乗効果を上げながら、そして線から面―地域全体へとつなげていく・・・・「自治体経営」から「地域経営」へ、「誰かがやる時代」から「誰もがやる時代」への変化の担いを果たして行きたいと思います。

結びに

「変化をマネージメントする最善の方法は、自らの変化を作り出すことである」という経営学者P.F.ドラッガーの言葉があります。何人たりとも自分たちを取り巻く状況の変化を簡単に止めることはできません。しかし唯一できること、それは自分自身を変革するために実践していくこと、また、実践躬行を通じて周囲の人たちの行動のきっかけとなることです

自分が変われば青年会議所という組織が変わり、組織が変われば地域が変わり、地域が変われば社会が変わります。今こそ信じあうJayceeとともに理想の未来を語りあい、その未来に向かって果敢に挑む能動者として、すべての市民が自信と誇りで満ち溢れた社会となるよう、私たちのまちづくりの運動を推し進めようではありませんか。その運動の先には、澄み渡った青空のような明るい豊かな社会が確かに存在するのです。

先人から脈々と受け継がれてきた、このまちの明るい未来を創造するために
すべての市民が自信と誇りで満ち溢れた鶴岡であるために 
わがまち鶴岡への誇りを胸に、社会変革に挑む能動者たれ!!